仕事を辞めたい!でもどうやって辞めたらいいの?

看護師として働いていると、「このまま続けていけるのかな…」「転職したいけど辞めるタイミングがわからない」と悩むことは少なくありません。

特に人手不足の医療現場では、退職の申し出すらためらってしまうという声もよく聞かれます。さらに、退職には引き継ぎ・書類の提出・保険や年金など、やるべきことがたくさん。

この記事を読んで分かること
  • 看護師が退職するときの基本的な流れ
  • 退職願と退職届の提出
  • 看護師ならではの引き継ぎのポイント
  • 退職日に必要な手続きと返却物
  • 退職後に行う保険・年金・失業給付の手続き
  • 有給について

この記事では、看護師の退職時に必要な手続きと流れを、病院勤務・クリニック勤務などのケースに触れながら詳しく解説します。

はじめて退職を考える方にもわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

看護師が退職するときの基本的な流れ

退職のブロック

退職の申し出は「直属の看護師長」に

看護師が退職を考えたら、まずは直属の看護師長に口頭で相談するのが基本です。

申し出のタイミングは病院や施設の規模によって異なりますが、一般的には1〜3か月前といわれています。就業規則に「1ヶ月前までに申し出ること」と明記されている場合もあるため、必ず確認しておきましょう。

しかし病院によってはシフトの関係もあり、もっと早い段階で伝えることもあります。

私が辞めた時は、辞める前の6ヶ月前、師長との面談のタイミングで伝えました。もちろんこんなに早く伝える必要はありませんが、絶対にもめたくなかったので、3月末というキリのよいタイミングで辞めました。

💡春・秋の異動シーズンは退職希望者が増えるため、希望のタイミングで辞めるには早めの相談がカギです。

退職理由は「前向きに・簡潔に」

退職理由は、「一身上の都合」で問題ありません。

ただし、看護師長に伝えるときは「キャリアアップのため」「家庭の事情」「働き方を見直したい」など、前向きかつ簡潔に伝えることで、職場との関係も良好に保てます

不満があったとしても、良い理由を伝えて辞めましょう。そうすると他の同僚にも応援され、円滑に辞められます。

退職願と退職届はどう提出すればいい?

退職届け

書類の違いと提出の流れ

  • 退職願:まず上司に相談し、「退職したい意思」を示す文書。
  • 退職届:退職が確定した後、正式に提出する通知文書。

提出先や書式は病院・施設ごとに異なるため、看護師長や人事課に確認のうえで提出しましょう。病院が書式を用意してくれることが多い印象があります。

実際に私は全て病院が準備した書類にサインをしただけで、自分で準備したことはありません。

看護師ならではの引き継ぎのポイント

熊と退職

患者情報や看護計画の共有が最優先

看護師の引き継ぎでは、単に業務内容を伝えるだけでなく、患者の背景や看護上の注意点まで丁寧に共有する必要があります

  • 担当患者の疾患・経過・看護計画
  • ご家族とのやり取りや対応の仕方
  • 業務マニュアルや物品管理の方法

紙やデータでの引き継ぎメモを残すと、後任がスムーズに対応できます。

私も長期入院中の受け持ち患者の担当時は、次の担当看護師に時間をかけて引き継ぎを行いました。

退職日に必要な手続きと返却物

手続きと書かれた紙

病院から借りている物は必ず返却

退職日に返却すべきものの例

  • IDカード・名札・ロッカーの鍵
  • ナース服・シューズ(貸与品)
  • 業務用スマホ・PHSなど

また、必要に応じて以下の書類を受け取るのを忘れないようにしましょう。

  • 離職票(失業保険の手続きに必要)
  • 源泉徴収票(転職先や確定申告で必要)
  • 退職証明書(次の勤務先で求められる場合あり)

退職後に行う保険・年金・失業給付の手続き

Moneyと豚

健康保険の切り替え

退職後の健康保険は以下のいずれかになります

  • 任意継続被保険者(最大2年間)
  • 国民健康保険へ加入
  • 転職先の保険に加入

再就職の予定がない場合は、自分で切り替えの手続きが必要です。14日以内に対応しましょう

国民年金の切り替え

厚生年金から国民年金への切り替えも必要です。役所での届け出を忘れずに行いましょう。

失業給付の申請方法

退職後すぐに再就職しない場合、ハローワークで失業給付(基本手当)の申請ができます。

💡失業給付を受けるには「求職活動の意思」があることが条件です。

なお、次のキャリアを考えている場合は、以下の記事もおすすめです:
👉 看護師の転職のおすすめは?病院以外も紹介!

有給休暇は使える?

休暇と書かれた紙

有給休暇は原則「全消化」が可能

退職前に残っている有給休暇は、労働者の権利として全て取得することが原則可能です。

ただし、病棟の人員配置や夜勤の関係で調整が難しい場合もあるため、早めに申請・相談することが重要です。

私は病棟勤務時に、全ての有給を消化できた人を見たことありませんでした。そういうものを思い込み、相談もしませんでしたが、大事なことなのでちゃんと師長に相談しましょう。

✅まとめ|看護師の退職は早めの準備と誠実な引き継ぎが大切

まとめ
  • 退職の意思は早めに看護師長へ伝える
  • 引き継ぎでは患者情報・家族背景までしっかり共有
  • 書類の提出と返却物の確認は忘れずに
  • 退職後の保険・年金・失業手当の申請も重要
  • 有給休暇はしっかりスケジュール調整して取得を

退職は、自分自身の新たな一歩。現場への感謝を忘れず、前向きな気持ちで準備を進めましょう。

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