子宮筋腫の手術をうけることになったけど、手術ってどういう流れなのかな。

生理痛が年々重くなり、出血量も多くなっていく中で診断された「子宮筋腫」。月経困難症という言葉すら当時は知らず、日々の不調を「仕方ない」とやり過ごしていました。

婦人科での診断を受けた結果、子宮筋腫が複数見つかりました。特に9cmの巨大な筋腫もあったため、医師と相談の上「腹腔鏡手術」で摘出することに。

この記事では、私自身が実際に体験した手術の流れや術後の痛み、入院生活まで詳しく紹介します。

この記事を読んで分かること
  • 子宮筋腫の原因と症状
  • 腹腔鏡手術とは?開腹手術との違い
  • 腹腔鏡手術の流れと準備【実体験】
  • 手術当日と術後の経過【体験談】
  • 退院後の生活と回復までの道のり
  • 子宮筋腫の腹腔鏡手術を終えて感じたこと

同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。

入院中は普段と違うため転びやすい傾向が。かかとつきスリッパだと安心して履けますよ。

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子宮筋腫とは?その原因と症状

お腹を押さえた女性

子宮筋腫は子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、30代以降の女性によく見られます。原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの影響があるとされています。

主な症状は以下の通りです

  • 月経痛(生理痛)の悪化
  • 月経量の増加(過多月経)
  • 貧血
  • 下腹部の圧迫感や違和感

私の場合も、生理時の出血量が多くなり、夜用ナプキンも1~2時間程度で漏れていました。

婦人科を受診したところ、9cmの筋腫があると判明し、医師からすぐに手術を勧められました。

私の過多月経時の体験談についてはこちらの記事になります。

腹腔鏡手術とは?開腹手術との違い

手術器具

腹腔鏡手術は、お腹に数ヶ所小さな穴を開けてカメラや器具を挿入し、内部を映しながら行う手術方法です。

大きな切開が不要なため、体への負担が少なく、回復が早いというメリットがあります。

開腹手術との主な違いは以下の通りです

比較項目腹腔鏡手術開腹手術
傷の大きさ数mm〜1cm程度の傷が数カ所10cm前後の切開
入院期間約3〜5日約1週間〜10日
回復までの期間比較的早い(1〜2週間)長引くこともあり

担当医と相談した結果、「筋腫の位置・大きさから腹腔鏡が可能」とのことで、この方法を選びました。

また子宮筋腫の手術は「子宮全摘術」と「子宮筋腫核出術」に分けられます。

私は子宮を温存する「子宮筋腫核出術」でした。

腹腔鏡手術の流れと準備【実体験】

問診票

手術が決まってから、以下のような準備がありました。

術前検査

MRIで筋腫の位置・大きさを確認

MRIでは金属が禁止のため、用意された衣服に着替えました。

検査中に大きな音が鳴るとは聞いていましたが、想像よりも音は小さかったです。

私は経膣エコーが非常に苦手なので、お金がかかってもMRIのほうが良かったです。

血液検査、心電図など

手術や全身麻酔を行うため術前の検査が必要になります。

採血や心電図、レントゲンの普段の健康診断の内容に加えて、呼吸機能検査も行いました。

呼吸機能検査は息を吸ったり吐いたりして、肺の機能を評価する検査になります。

リュープリン投与

手術前にリュープリンという注射(ホルモン剤)を行い、エストロゲンの分泌を抑え、子宮筋腫が大きくならないようにしていました。

私は腹部に打ち、思ったよりも痛かったです。

私は副作用の更年期症状であるホットフラッシュ(ほてり、のぼせ、発汗など)が出現しました。急にほてりや汗がでて、体温調整ができなくなり、想像以上にしんどかったです。

更年期症状というのは本当にしんどくて、気合いでなんとかなるのものではないと改めて分りました。

入院前の準備

高額の医療費が予想されていたので、「限度額適用認定証」の準備を行いました。

限度額適用認定証を医療機関に提示すれば、支払いを自己負担額限度額まで抑えることができます。

自己負担額は年齢や所得により設定されます。

必需品(前開きパジャマ、スリッパ、ふた付きストローなど)なども準備しました。

パジャマについて病室内での普段着になるので、無難な色にしようと選んでいました。

普通のスリッパだと転倒する危険性もあったため、履きやすく踵がある履き物を準備しました。

入院当日

昼から病院へ行き、病室の案内と麻酔の術前説明がありました。看護師ということは隠したかったのですが、麻酔の術前説明時に医療従事者かどうかの質問があったので、すぐにばれました。

手術後は当分お風呂に入れないので、お風呂の時間を確認してゆっくりしました。

術前の準備としてお臍の処置がありました。自分ではきれいにしたつもりでしたが、全然できていなかったので、非常に恥ずかしかったです。

点滴は明日に行いますが、前日に点滴留置をしていました。

夕食後からは絶食になりました。

手術当日と術後の経過【体験談】

ハートを持った人

【手術当日】

当日は両親が面会に来てくれました。

手術の数時間前より点滴開始。

歩いて手術室まで行きましたが、非常に緊張しました。

手術室に着き、横なりました。「すぐに眠くなります」と言う言葉通り、麻酔を吸った瞬間から意識が飛びました。

目が覚めたら手術は終了していました。両親が傍にいてくれましたが、意識が戻ると同時にお腹の痛みが強くそれどころではありませんでした。また眼鏡がなかったので、全然見えなくて困りました。

私は手術時間の始まりが遅かったので、一晩はベッドで安静でした。

夜は手術部位が非常に痛いのと、お腹や尿の管が入っていた、血栓予防のフットポンプが足についていたので寝返りも打てませんでした。そのため何回もナースコールを押し、痛み止めの注射や座薬をしていただきました。

痛みとしては腹部の鈍痛がひどかったです。後で先生に聞いてみると、手術で筋腫を取り除いたため子宮が元の大きさに戻ろうとして収縮している痛みだそうです。

目が悪いかたは、すぐにとってもらえる位置に眼鏡を置いておきましょう。一晩中痛くて寝れないのに、時計も見れず時間が分らなかったのが地獄でした。

【術後1日目】

朝に先生が病室まで来てくださり、お腹の管を抜いてもらいました。

しかし尿の管が気持ち悪くて、看護師さんが早く来て欲しいとずっと願い続けていました。

看護師さんが来られてから、起き上がりと歩行開始になりました。基本的に自分でトイレに行けるなら尿の管は抜けます。正直ふらふらしていましたが、尿の管を抜いて欲しかったので頑張って歩行し、尿の管を抜いてもらいました。

点滴の管以外全て抜け、一般の病室へと戻りました。

手術後の早期離床が推奨されるのもあり、点滴台を片手に廊下を歩いていました。

しかし歩いている途中に、なぜか肩がすごく痛かったです。心なしか肩からガスが抜けるような感触もあり、不安が強かったです。ネットで調べてみると術中の二酸化炭素の影響かもしれないとありましたが、不安でしょうがなかったです。

またどうしても手術の影響か、どうしてもガスがでやすくなっていましたが、部屋が静かだったのでガスが出るたびにめちゃくちゃ恥ずかしかったです。

腹筋を動かすと痛みがでるので、病院の電動ベッドに非常に助けられました。また、読書はしんどくてする気にならなかったので、スマホにも非常に助けられました。

【術後2〜3日目】

痛みは少しずつ減少していった印象があります。また痛みが強くなる前にロキソニンをもらい、痛みのコントロールを行っていました。

またシャワーが許可されたので、シャワーを浴びました。その瞬間今までのだるさが一気に消失してびっくりしました。

食事は大広間で食べたり、パジャマを洗濯しに病院を徘徊したりと、できるだけ動き回るようにしていました。

外出許可がでた瞬間から外出を行いました。最初はふらふらして、少し休憩もしましたが、徐々に慣れていきました。

【退院前日・退院日】

担当医から内心やエコーで診察をしてもらい、経過は良好でした。

担当医からの説明で、経過は良好で、1日早く退院もできそうと言われたので、「帰ります!」と即答しました。

看護師さんには話がいっていなかったようで驚かれましたが、それでも先生に確認してもらい、1日早く退院しました。

パジャマを脱ぎ、普段着に着替えると、傷口はまだ痛みますがそれ以上に解放感が強かったです。

最後に受け付けで支払いをしてから、病院を後にしました。

退院後の生活と回復までの道のり

ハートと聴診器

退院後の1週間は、自宅でゆっくり過ごしました。重い物を持ったり、激しい運動も避けていました。

シャワーは可ですが、入浴については担当医に確認して行いました。

私は布団で生活していましたが、起き上がるときに腹圧がかからないようにゆっくり起きる必要がありました。

現在手術から数年たっていますが、現在は痛みも全然なく、傷口もわからないです。

今後に影響があることは、出産時には帝王切開になることですね。

子宮筋腫の腹腔鏡手術を終えて感じたこと

ハートを持つ女性

正直、手術前は不安でいっぱいでしたが、結果として「やってよかった」と心から思います。生理痛は劇的に軽くなり、出血も以前よりかなり減りました。

また、貧血も改善され、日常生活が格段に楽になりました。何より、毎月「あの血の量がまたくるのか」と怯えることがなくなったのが一番の収穫です。

子宮筋腫は女性にとって身近な病気ですが、症状は人によって大きく異なります。「我慢できるから」と放置せず、早めに婦人科を受診し、適切な治療法を選ぶことが大切です。

手術がすべてではありませんが、腹腔鏡手術は負担も少なく、多くの人にとって有効な選択肢のひとつです。不安な方は、納得いくまで医師と相談することをおすすめします。

実際に手術後に生理がきたとき、その出血量の少なさにものすごく驚きました。また元々貧血が進んでいたので、鉄剤の内服も行うことで、貧血も改善。長時間立っていてもふらふらしないことにも感動しました。

ただ手術はしているので、出産時は帝王切開になるといわれています。しょうがないですが、そこだけは少し残念な気がします。

【まとめ】

まとめ

子宮筋腫による辛い症状に悩んでいた私が選んだのは腹腔鏡手術でした。腹腔鏡手術は小さな傷で済み、回復も早く、術後の生活の質が大きく改善します。

もちろん全ての人に手術をすすめるわけではありませんが、一つの選択肢として考え、同じ悩みを持つ女性に少しでも参考になる情報になれば嬉しいです

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